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金に投資する意味とは

金は金利を生まない資産のため、どれだけ金を保有していても、一切キャッシュを生むことはありません。しかし、今般米国で利上げが開始されている中、金投資を始める意味は大きくなっています。


金投資はインフレヘッジに大きな役割を果たす


なぜなら、金に投資をすることで、インフレによる現金資産の目減りをヘッジすることが可能だからです。100%ヘッジできると言い切ることは誰にもできませんが、過去の相場の検証をすると概ねインフレヘッジができていたことは事実です。

例えば1970年代の米国は年率7%を超えるインフレが起こっていました。(これは、現金の価値が毎年7%減ることを意味します。)このころはオイルショックの影響で原油価格が物価上昇率を大きく押し上げるインフレの時代でした。


1970年代のインフレ時代には現金の価値は大きく減少


この1970年代に金価格は上昇の一途をたどっていました。現物資産である金は、インフレ率が上昇すると、同様に価格が上昇したのです。結果、1970年代の米国で現金を持っているだけのひとは、ひたすら現金の価値が下落してしまいました。

それに比べて、現金と金を両方バランスよく持っていた人は、現金の価値がどんどん下って行くなか、保有している金資産の価値は反対にどんどん上昇していきました。現金価値の下落を金価格の上昇で穴埋めすることができた、つまりインフレをヘッジすることができたのです。

現在米国の中央銀行(以下、FRB)は3ヶ月ごとに短期金利を引き上げようとしています。それは、物価上昇率が加速し始めているからです。FRBが金利を引き上げているうちは、インフレが起こっているということなので、現金価値は下落する傾向にあります。


金投資は自分の現金資産を守る切り札


ですから、今の米国インフレ率が上昇しているときには金への投資が自分の現金資産の価値を守るのに大きな役割を果たすのです。金利を生まないのは100%確かなことですが、金を保有していることで、現金資産の価値を守れるのなら、金利をもらえることよりも、経済効果は高い可能性があるのです。それこそが、金に投資を行うことの大きな意味の一つと言えるでしょう。


# by mochyyy001 | 2017-06-28 23:10